Wednesday, November 12, 2008

グーグル、インフルエンザの流行を検索できるサイトをオープン

CENT Japan 抜粋。

最近複雑ネットワークに時間を注いでいるので、ウイルスの広がり方に興味深いものがある。記事では「グーグル、インフルエンザの流行を検索できるサイトをオープン」と、「流行」と書いているが、これは何か?流行る場所か?感染予想者数?

後者なら複雑ネットワークの観点から非常に興味ぶかい。salesforce dreamforce09 にて講演したMalcolm Gladwellの「ティッピングポイント」と大きな関係がある。ティッピングポイントは「小さな変化」がいつのまにか「大きな変化」になっている、その臨界点、のこと。

このグーグルの流行が過去の事例からインフルエンザに関するティッピングポイントを割り出しているとなると、これはかなりの革新であると思う。インフルエンザの感染が2~3人なら流行と言わない感染が広がっていると言わないし、1000万人感染していたとしたら既に流行っているとメディアは報道するでしょう。

インフルエンザのみならず、この手の流行の分布はべき乗の分布図にて表現することができます。インターネットの構造から細菌の増殖具合から色々と。これを応用すればインターネット上のvirusの流行も判別できたりするのではないか?

これをシステマチックに解析していたとしたら本当にすごい。さすがとしか言いようがない。



ティッピングポイントの講演かなり聞きたかった。きっと salesforce もティッピングポイントを超えたとかどうのこうのの話でもあがったのだろうか。

せっかくの機会なのに誰か「ネット上の流行も何故べき乗なのですか?ランダムネットワークにならないのですか?」とか「なぜティッピングポイントが現れるのですか?何がこのティンピングポイントを決める決定要因なのですか?」とか聞かなかったのだろうか。

-- http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20383530,00.htm --
 Googleは米国時間11月11日、インフルエンザの流行を追跡できる新しいサイトを公開した。

 この新しいサイトでは、「Google Trend」と同じキーワード追跡技術を使って、「flu」(インフルエンザ)という言葉を含む問い合わせを検索する人たちを監視し、日付と場所の両方で追跡する。

 このテクノロジが非常に興味深いのは、データセットが2003年にまでさかのぼることと、米疾病管理予防センター(CDC)の過去数年間の調査データと相互参照されていることだ。Googleは、同社のシステムは調査手法ではなく一定した検索の流れに基づいているため、CDCよりも1~2週間早く結果を提示できると述べている。

 将来、同じ傾向分析手法をほかの組織と協力して使用すれば、インフルエンザ以外にも、エイズ、鳥インフルエンザ、アフリカ化ミツバチなど、伝染性のウイルスや脅威を追跡できるだろう。

 なお、現在のシステムでは、世界的なインフルエンザの流行は追跡されない。

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